An intermediate support organization to develop human resources for art management professionals of Performing Arts, and to enhance their working environment.
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たちかわ創造舎は、廃校となった多摩川小学校の校舎や体育館などの貴重な資源をいかした、プロフェッショナルが集まる文化創造のための活動拠点です。
「インキュベーション・センター事業」、「フィルムコミッション事業」、「サイクル・ステーション事業」の3つの事業を柱として、多摩エリアを中心に文化を担う人々や地域の方と共に歩みながら、多岐にわたるプログラムを展開しています。
このたちかわ創造舎では、行政や民間企業、さまざまな活動をされているキーパーソンと協力をしながら、広く発信していくために広報・制作スタッフを新たに募集します。チーフ・ディレクターの倉迫康史さんとチーフ・マネージャーの陽茂弥さんにお話を伺いました。
A1前回はオープンまであとわずかというところで取材をしていただきましたが、実際にオープンしてみて、いろいろ見えてきました。そのひとつが、我々の活動がこの「たちかわ創造舎」の中だけでなく、地域の方々や企業、組織、そして行政とも連携して、この場所以外の地域の中で行うイベントがかなり多くなってきたということです。
また、「フィルムコミッション事業」として撮影用に校舎や校庭をロケ地としてお貸ししていますが、この撮影の要望がかなり多く、たとえば4月は空いていたのはたった1日で、あとの日はすべて撮影で埋まっていました。
オープン時に事業パートナーとして校舎の1階にプロサイクルロードレースチームの事務所兼自転車店が入りましたが、現在それ以外にドローンのショールームも入っています。実際にドローンをグラウンドで試すこともでき、ここで購入もメンテナンスもできます。これもフィルムコミッションの事業の一環として行っています。
たちかわ創造舎は「インキュベーション・センター事業」、「フィルムコミッション事業」、「サイクル・ステーション事業」の3つの柱で運営していますが、この3つの事業それぞれが当初こちらで想定したよりも大きくなっています。それはネットワークのハブとして各方面からの期待値が高いということでしょう。
A2「インキュベーション・センター事業」としては校舎の3階にシェア・オフィスを設けており、演劇の団体が2、パフォーマンスの団体が1、そしてイラストレーターの方が現在入居しています。
「フィルムコミッション事業」としては、先ほども話した通り、学校というシチュエーションを活用した映画や写真などのロケ地として使用していただけます。
3つめの「サイクル・ステーション事業」ですが、立川市はもともと自転車を活かしたまちづくりを掲げており、たちかわ創造舎のすぐ横には多摩川のサイクリングロードがあります。自転車愛好家の方だけではなく、初めてスポーツサイクルに乗る方たちに向けても、乗り方講座などを専門家の方にご協力いただき行っています。来月は自転車で散歩をする「ポタリング」をしながら、立川の見どころ紹介も含め、コースを提案していくようなモニターツアーを行う予定です。さらにサイクルマップを作っていけるような流れも模索しています。
A3広報・制作がくっついているので大変そうですが、継続して行っていただくのは「広報」になります。たちかわ創造舎のイベントや、たちかわ創造舎が企画して外部で行う企画などをウェブで広報したり、チラシを作成する仕事です。また、たちかわ創造舎は市からの委託で運営しておりますので、市報に毎月イベント情報が掲載されます。その情報を毎月、市の担当者とやり取りしたり、多摩エリアで発行されているフリーペーパーや多摩の情報を発信するウェブサイトなどへの掲載対応などをお願いします。
たちかわ創造舎はいろいろなイベントを企画・実施していますが、事務局には制作専門のスタッフがいるわけではありません。イベントごとに制作者として目を配ってもらえる人が必要なので、その部分もぜひお願いしたいと思っています。
A4どちらかだけでも大丈夫です。業務の幅がとにかく広いので、広報や制作というよりも、人と会ってコミュニケーションをとりながら発信し、言葉にしてプレゼンするという点では渉外に近い仕事なのかもしれません。演劇の制作をバリバリやってきた人であっても、この多様な環境の中で何でもやろうという視点が必要ですし、経験があったとしても慣れていただくための期間は必要になると思います。制作も広報もそれほどやってきてはいないけど、街づくりや地域に関わりたいと思っている方にもいい場所かもしれません。結局、広報も制作も、その思いがあってこその手段ですから。街を舞台に何ができるかを楽しんでもらえる方だといいですね。
A5我々も含め、アラフォーが中心ですね(笑)。事業系が2名、ロケハンや撮影対応を行う撮影専門のスタッフが2名です。イベントなどに関しては、チーフ・ディレクターとチーフ・マネージャーである我々2人でやっている状況です。Explatの求人にも出した、アルバイトスタッフは8人います。全員仲はいいです。アルバイトスタッフであっても、管理スタッフであり運営スタッフでありますので、事業に関わってもらう比重は大きいと思います。たとえば、役者をやっているアルバイトスタッフが、あるイベントでは演者として出ていた場合もありますし、撮影が得意なスタッフが撮影をやったり、そのほかにもチラシやPOPの製作など、イベントごとにそのイベントのスタッフとして一緒にやっていただいたりもします。
A65月5日に、エキュート立川とたちかわ創造舎のコラボレーションとして、エキュート立川の屋上庭園で、芝居を上演します。立川駅からたちかわ創造舎まではやはり遠いので、我々のほうが出かけていくということ、立川市の各所とつながっていくことが重要だと考えています。ほかにも、多摩川図書館で芝居を上演したり、コミュニケーション教育の一環で小学校の各学年に芝居を見せるということなどもやっていく予定で、こうしたことを3年間で増やしていきたいと思っています。
もしたちかわ創造舎の様子が知りたいということであれば、6月25日に開催予定のディレクターズサロンがいいのではないでしょうか。これはディレクターが興味のあるテーマでゲストを招き、ゲストの選んだ本を紹介するパフォーマンスと、ゲストとのトークをして、最後に交流会もあります。こんな人たちがたちかわ創造舎に集まっているんだということを知ってもらうにはいいイベントだと思います。また、夏には夏祭り的なこともやろうと思っています。
A7たちかわ創造舎は都心からは遠く、立川駅からもバスに乗らなければいけないので、アクセスという意味では恵まれてはいませんが、逆に、東京でありながら緑豊かで時間の流れがゆっくりしている場だともいえると思います。 また、最初に話した通りすべての事業が想定以上の広がりを見せているということからも、周囲から期待されているという意味で、ここがもっと発展していく可能性を、ご自身がやりたいことや持っている野望に結び付けていけるのではと思います。 今、自分の住む場所で文化活動と経済活動の両方を行っていきたい方が増えてきたのかなという印象があります。フリーランスで定住せずに生きていくという生き方がある一方、その場に住んで、そこで生活しながら活動していくというあり方もあります。ぜひ立川に住んでもらって、自転車で通ってこの街を感じながら、この街の人たちと一緒にこの街の文化をつくっていってほしいなと思います。
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