An intermediate support organization to develop human resources for art management professionals of Performing Arts, and to enhance their working environment.
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2002年の創業以来、チラシ折込業務をはじめとし、舞台制作者支援を介した業界の発展を願って企業活動に邁進してきた有限会社ネビュラエクストラサポート(Next)。単に舞台芸術業界の振興だけではなく、エンターテインメントを通して、生き方や人との関わり方を社会に提案し、心豊かな暮らしを創ってゆく企業として、新たな歩みを始めようとしています。
この新規事業にもかかわれる可能性のある、契約社員の募集にあたって、取締役の緑川憲仁さんにお話を伺いました。
A1Nextの前身にあたるネビュラプロジェクトは、もともと劇団の制作会社でした。演劇集団キャラメルボックスの加藤昌史さんや遊◎機械/全自動シアターの梅田潤一さんを中心に、制作者の実務的な作業を合理化して、もっとクリエイティブなことに時間を割けるようにしたいという欲求から始まったのが、今のNextの主幹事業であるチラシ折込代行業です。2002年にチラシ折込事業部が分社・独立し、2004年に有限会社ネビュラエクストラサポート(Next)として法人化しましたので、今年で14周年を迎えました。
分社前は機械1台で十分に業務が回っていましたが、現在は作業場に3台の機械を入れて、月平均40公演、15万部前後のチラシ束を作成し劇場にお届けしています。
チラシの折込以外での制作者のサポートも行っています。制作者の方々は公演業務に取り掛かり始めると、組織内部でも孤立しがちですし、外部との横の繋がりも作りづらい点があると思います。でも制作者にとっては、この繋がりが一番大切だと思うんです。この繋がりをNextが作っていけたらということで、創業時より様々な交流イベントや勉強会を実施してきました。2012年からは舞台制作塾を立ち上げ、外部から講師を招いて制作に必要なスキルやメンタルを実践的に学ぶ場として提供しています。また、舞台制作者のためのポータルサイト「舞台制作PLUS+」やメールマガジン「Next-news PLUS+」といった自社メディアを通して制作者のみなさんに有益な様々な情報を広く発信しています。
A2これまでは制作者の支援を軸に事業を進めてきましたが、これからはそこにとどまることなく、Nextがこれまでに培ってきたネットワークをフル活用して業界を牽引する覚悟で、舞台芸術業界をプロデュースしていく活動をしていきたいと思っています。
テーマは演劇ファンを創るという「創客」です。演劇を活用した社会貢献活動を展開しながら、初めて演劇に触れた人たちにも興味を持ってもらえるような機会を創りたいと考えています。これは公演以外でのアーティストの方々のお仕事を創ることにも繋がりますので、演劇と社会を密接に結び付ける新しい仕組みを創ることなんだと思います。
私自身は中学生の頃に俳優養成所に所属し、そこで演劇を始め、その後、劇団を主宰し自分たちの活動を続けてきました。ですが、劇場で闇雲に公演を続けている状況に閉塞感を感じ、この活動の先にどういった未来があるんだろう、という不安が生じていた折、たまたま街をもっと盛り上げたいと思っているある地方の鉄道会社と一緒に事業を行う機会がありました。そこで初めて地域振興のための公演を行うことになったのですが、そこで気が付いたのが、「演劇って社会の中ではまだまだ全然知られていないな」ということ。それから、初めて演劇に触れる地元の方々の反応の新鮮さでした。その経験から、既存の舞台芸術ファンだけを対象に活動していく意義の狭さに気づいたんです。自分たちが創りたい作品を劇場で創作する傍ら、まだ行ったことのない地域に出かけて、地域の盛り上げに苦労しているみなさんと公演を作り、最終的に地元の方々が演劇を観るために劇場に足を運んでもらえるようになれば、演劇界にとってもプラスであると思っています。こういった個人的な体験と思いがNextが思い描く新規事業の根っこにあります。
A3現在Nextで働いているスタッフの男女比はちょうど半々くらいで、世代的には30歳前後が多いです。社員が20人、アルバイトスタッフが20人くらいです。舞台芸術が好きでNextに入ってきている人が多く、昔俳優をやっていたという人や、Nextに入る前は制作や照明スタッフだった人などもいます。それぞれの舞台芸術の活動を通じて業界の課題などに気づき、それらの課題をクリアするためにNextに入ってきたという人が多いんじゃないかなと思います。社員も休日を利用して公演制作の手伝いや、演劇以外の表現活動を行っている者もおり、そういった業務時間外での活動が、会社での企画のアイデアのもとになっているのではないでしょうか。
A4まずはNextの主幹業務である折込業務に携わるところからスタートします。会社の創業時からあるチラシ折込代行の仕事を通じて、現在の舞台芸術業界が持つ魅力や課題を考えてもらって、これから展開してゆくあらゆる事業のアイデアの源にしてほしいです。また今回は2~3名程度の採用を予定しておりますので、実務的なことは同期の人たちと一緒に、先輩から教えてもらいながら身に付けていけば大丈夫です。仕事は想像以上に体力が必要です。社内のあらゆる業務を全スタッフで補い合って一つのチームとして全事業に取り組んでもらいますので、どんな場面でも対応できるよう常に健康な心と体を保ち続けてもらえるかどうかが何よりも重要です。簡単なようですが、これを本当に実践できる人はとてもとても貴重な存在だと思っています。
新規事業は早くて1年後くらいから開始したいと思っていますので、今回入る方々にも、ぜひその立ち上げのアイデア出しから参画してもらいたいです。契約社員としての契約の区切りは1年ですが、これは会社的には正社員登用のためのマッチングのための1年間だと捉えています。1年間の契約期間を経て、ご自身の希望を伺いながら、その希望と会社の事業や特性がマッチするかをお互い相談し、もしその後も一緒に働いていけそうであれば、ぜひ継続的に関わってほしいです。
A5会議では、人の話を静かに聞くという真摯さも必要だとは思いますが、横から口を挟むことも大切だと思います。Nextでは、たとえ社長が話していても、疑問が湧いた時点で意見を挟める、思ったことがあれば意見を言えるような雰囲気を作っていきたいです。それには普段から仲間を見続けること、仲間との関係性を大切にしながら業務に携わっていくことだと思います。
会社のメンバ―になるということは、会社の理念を実現するために働くことがもちろん前提ですが、やはりそこに自分の実現したいことがリンクしているべきだと思います。それぞれの夢を実現するための場所が会社なんだと思います。今後始めようとしている新規事業も、目指すものやそこに至る道筋は一緒にやるメンバーによって変わってくると思いますので、最終的に舞台芸術とは全く関係ない事業が立ち上がる可能性もあります。
また、制作者の職場環境を改善していこうとしている我々自身が消耗して、仕事のやり甲斐を見失ってしまうようでは本末転倒です。そういった思いからNextでは、スタッフが末永く安心して働いていけるよう育児・介護休暇制度や短時間正社員制度などの福利厚生にも配慮しているつもりです。
A6Nextは日本のなかで一番多くの演劇のチラシが集まってきている場所の一つです。会社に届くチラシを見ていると、現在の舞台芸術業界の魅力や傾向・課題が表れていると感じます。そういった、チラシを通じて感じたことを、Nextの新規事業でぜひ活かしてほしいと思います。
また、仲間を尊敬できる人にぜひ加わってほしいですね。相手の価値観を尊重できる人は自分の価値観を冷静に見つめている人だと思います。会社では集まったメンバーの好みや価値観のすべてを事業に活かすことはできないけれど、この人のこの部分はここに活かせる、自分のこの部分はここに活かせる、というように仲間を活かし、尊敬・尊重する気持ちがあれば、それが業務に直結していくと思います。
また、舞台芸術が大好きという方はもちろんですが、逆に演劇にすごく詳しいわけではなくても、外からの視点も重要だと思いますので、そういった方ももちろん歓迎です。よそ者の感覚、外部の視点も無くしてはいけないものだと思っています。そういった意味では実務経験もあまり関係ないので、今年大学を卒業したばかりの方でも興味を持っていただけたらぜひ応募してほしいと思います。
Nextの仕事は、目に見えるかたちで舞台芸術の作品を創る会社ではないですが、舞台芸術業界を大きな劇団にたとえると、劇団を支え、活動をクリエイトしていくプロデューススタッフのポジションだと思います。業界で働くすべての方を仲間だと思ってほしいですし、その人たちのことを思いながら、多くの人に向けて舞台芸術に触れてもらえる機会を創るクリエイティブなカンパニーです、ということをお伝えしたいですね。
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