An intermediate support organization to develop human resources for art management professionals of Performing Arts, and to enhance their working environment.
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NPO法人STスポット横浜の地域連携事業部は、「横浜市芸術文化教育プラットフォーム」の事務局を、横浜市芸術文化振興財団、横浜市教育委員会、横浜市文化観光局とともに担当しています。アートNPOや芸術団体、地域の文化施設、学校、アーティスト、企業、地域住民、行政がゆるやかに連携・協働しているこのプラットフォームは、学校教育とアートをつなぐ「学校プログラム」を通じて、新しいアートの可能性を探っています。今回はこの事務局で働く期間契約スタッフを募集します。アートと学校教育、アートと子ども、アートと地域文化、そういったことに関心がある方には、絶好の学びの場所になるのではないでしょうか。 今回の募集に関して、NPO法人STスポット横浜 理事長の小川智紀さん、横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局長の田中真実さんにインタビューしました。
A1STスポット横浜という団体は1987年11月に団体として立ちあがり、活動は今年で28年目になります。STスポット横浜いうと、小劇場として認知していただいている場合が多いと思いますが、劇場の事業では現代演劇、コンテンポラリー・ダンスを中心とした作品上演、それにまつわる創作支援活動を継続しています。
今回募集を行っている地域連携事業部は12年ほどの歴史があります。現在は横浜市芸術文化教育プラットフォームの事業を担当しており、これは横浜市内の学校(市立の小学校・中学校・特別支援学校)にアーティストを派遣するという事業です。この事業以外にもうひとつ、ヨコハマアートサイトというものがあります。こちらでは横浜の地域文化を支えるために地域で活動をしている民間団体に対して助成金を出して活動を支えたり、地域文化を発掘・調査したりをしています。今回の募集はこの地域連携事業部での募集になります。
A2横浜市芸術文化教育プラットフォームの事業として、学校にアーティスト(音楽・演劇・ダンス・美術・伝統芸能)と共に出かけていく「学校プログラム」を主に担当していただきたいと思っています。この事業のなかでも私たちの仕事は大きく2つあり、まずひとつが事務局としての仕事です。アートNPOや文化施設のなかにいるコーディネーターの方々が、学校(今年度は横浜市内137校)、アーティスト間の様々な調整を行いますので、私たちは事務局としてその取りまとめと調整を行います。
もうひとつが、自分たちが直営でやる学校(今年度は5校)で、これらの学校で行うプログラムの内容を自分たちで考え、その進行、運営を行います。今年度はもう企画の中身はだいたい決まっていますが、来年度以降に関しては、この企画のところから一緒に考えていけたらと思います。また、ヨコハマアートサイトで行う報告会などのイベントで手伝いが必要なときや、劇場で冬に高校生向けにワークショップなどを行う際にも手伝っていただけたらと思います。
A3学校とのやり取りが基本となりますので月~金、時間も11時~18時が基本です。兼業も、こちらの仕事に支障がない程度であればやることは問題ないですし、いろいろな知見を持ち込んでもらえたらと思います。勤務の開始時期は応相談ですが、事務局の仕事は絶え間なくありますので、週にぽつぽつという感じではなくで、できるだけ継続的に来てほしいと思います。毎日いろいろなことがありますので、情報が途絶えないためにも平日は毎日いてくださるといいですね。業務自体は年間を通してずっと何かがあるという感じなので、特にこの時期がすごく忙しいという山場がある訳ではありません。子どもがいる場所は学校だけではないので、学校をスタートにしながら、今後は地域の中でいろいろと一緒に探っていけたらなと思っています。
A4ひとつは、行政(具体的には横浜市役所)と協働する経験だと思います。下請けではなく、行政と一緒に仕事をしていくことは、もちろん大変なこともありますが、お互いの異なった視点を持ち寄って協力していく必要があり、ここからいろいろ学べると思います。 また、中間支援、つまり「つないでいく」ことに特化している事業部だからこそ、いろいろな団体、文化施設のコーディネーターの方とのネットワークも広がり、情報も集まってきます。その集まった情報を本来の活動に役に立つように再度現場に情報提供したり、支援をしていくのが中間支援の役割だと思っています。こういった中間支援の在り方も学べますし、他ではなかなか得にくいものなのでではないでしょうか。
A5はい、こういったことをやっている場所自体が少ないと思いますので、経験を求めること自体が難しいのかなと思っています。相手となるコーディネーターのみなさんは文化施設や芸術団体の所属であったりすることが多いのですが、そういった方々とプログラムのイメージを共有したり、相手の状況を考えてあげることができれば、経験はなくても大丈夫です。学校と組んで何かをやるという経験も初めてでも構いません。また、「子ども大好き!!」という方でなくても大丈夫です。もちろん子どもにもみくちゃにされるシーンも学校に行けばたまにありますが、この仕事は常に子どもといるわけではなくて事務局でオフィスワークをしている時間のほうが多いんです。(田中)
この仕事は、学校の先生とアーティストとコーディネーターがいる場面で、さらにそこをとりまとめる仕事です。みんな立場が違うけれどもそれを円滑に進行するためにはどうしたらいいか、みんな考え方が違う時にどうしたらいいか、そういったことをイメージできることが大事かなと思います。いろいろな芸術の形があり、それを様々な形で社会に届けていくことにおいては、この事業ではたまたまその場所が学校であったというだけで、劇場とも本質のところは変わらないのかなと思います。(小川)
A6現場で起こっていることは些細なことが多いので、その小さなことを喜びにできる方がいいんじゃないかと思います。また、地域連携事業部は現在4名ですが、スタンドプレーで目立つよりは、チームで一緒に仕事できる方がいいですね。また、今回はこういった求人のかたちですが、学校とアーティストをつなぐという事でも様々な関わり方があると思いますし、今回の求人の条件にあわなくても興味がある方にお会いできれば今後何か繋がっていけるかもしれないので、いろいろな方にお会いできると嬉しいです。
(田中)
現場は現場で制度は制度で、両方を補完する必要があります。現場が大事だと言っても制度を説明できる必要はあるし、制度をただ押し付けてもだめで、そこの微妙なバランスを取れる方がいいですね。とはいっても、私も最初は現場からだったので、やりながら身に付けていけるものでもあると思います。それを楽しめる方がいいですね。迷ったら応募してください!終身雇用というわけではありませんので、子どもとアートを繋ぐ、地域でアートを使って何かを展開していくということを志向している方には、ここで経験を積んで、次のステップに繋げていただけたらと思います。
(小川)
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